入魂式6月13日(月)大安コミュニティ助成事業にて購入した新しい太鼓たちの入魂式が厳かに行われました。 1.4尺の宮太鼓4台と締太鼓2台です。 関係各位、お客様をお招きしての太鼓組としては二度目の入魂式です。 祈願してくださるのは八甲田神社様。 本来であれば一人のお勤めなのでしょうが 宮司さんが「こんなにおめでたいのであれば、二人でお勤めしてきなさい」とのことで、お二人でいらしていただきました。ありがたいことです。 いつもとは全く違う空気が部屋内に漂います。 ぺったりひれ伏す唯ちゃんがかわいい 男たちの背中 前回の入魂式とは何だか違うと感じました。 太鼓に降り注がれた紙も紅白ではなく陰陽五行をかたどった五色でしたし 何と言っても雅楽もたしなまれる禰宜さんの笛。澄み切った音色が響きます。 祈願の後は魂入れ。 一番太鼓 組頭 黒坂昇 羽織袴姿の先生が一番太鼓「どんとこい」を長バチで打ちます。 これぞ正に日本の伝統「一番太鼓」です。 これが出来るのはこの辺りでは先生だけではないでしょうか? 次は 銀杏太鼓さん。 お二人の予定が急遽本間さんだけになってしまったとのことですが、 「今日は気合入れてきました」と言う本間さんは銀杏太鼓の正装、半天姿で 今日のためにわざわざ新しいバチを下ろしてきてくれました。 これが素晴らしかった・・・・・・・・・・ 真横で見せていただきましたが、本当に魂を込めて堂々と打ち込む本間さん。 気合いと、年季と、あまりの美しさにただただ感動致しました。 これぞ「太鼓打ち」の姿です。 次は和海太鼓組さん こちらは今日のために短くメドレーを練習して来てくださいました。 別な意味での緊張感がありましたね(笑) 谷崎先生が間に合わず、先生の許可を得て地打ちで自分もやらせていただきました。 さあ、最後は我々太鼓組。清めていただいた持った事も無い新しいバチと 打ったこともない太鼓に向かいます。もちろん、ドきんちょー 入魂。 正直「大丈夫かな・・・?」と、不安で始めたいかだの地打ちでしたが 打っているうちにいい意味で「・・・・・あれ???」に変わってきました。 まっさらで、音もキンキンなはずの太鼓たちなのですが、 4人で打っている響きがなんともまぁ、まろやかなのです。 いや、太鼓にこの表現はおかしいのかもしれませんが、 本当に角がなく、適度な重さがあり、かつ優しくまろやかであります。 こんな音、聞いたことがありません。何とまぁ・・・ まるで、我々「太鼓組」の為にやってきたような太鼓です。何とシアワセな。 打ち終えて、またバチを祭壇に返したのですが、どれも手の後がくっきり残ってました。 でも、いづみさん後談によると「途中から嬉しくて楽しくなっちゃった~」とのこと。多分、みんなそうだったと思います。 そして玉串。 順番にお榊をあげていきます。 そして、事件は起こった。 一番最後、事務局のもんすけが「それでは後の皆さんはワタクシとご一緒に」と、しゃあしゃあと進み出る。 二礼・二拍・一礼 これですよね、普通。 いや、本人は全くそうやったつもりなんです。 ところが、全く順番がメチャメチャだったらしい。 なんでもいきなり「二拍」したとか。 「ん????」と、いう後ろの皆さん、「おいっ、この次どーなるんだ!」という妙な緊張感が溢れまくっていたとのこと。 自分は自分でバラバラと聞こえる拍手に「な~んだよ~、みんな間違って~」と、背中で思っていたのだからタチが悪い。 で、本当に本人全く気づいていなかった。おひらき間際にいづみさんに言われて「なぬ?」 そしたら皆、口を揃えて「そうそうそうそう~」・・・・・え~うっそぉ~ まがいなりにも祭り関係者として玉串上げたのも一度や二度ではござーません。 ここきて間違うとはなぁ・・・・ やっちまった。みなさん困惑と笑いの世界に引きずり込んでしまいました。ごめんなさい。 言い訳すれば、やっぱねぇ、締太鼓って、ホント、恐いのよー、で、2個とも全然違ってたもんで・・・・ いいや、問答無用。 入魂式の後はささやかながら祝宴です。 「かんぱ~い!」 なんだかよくわかんないけど、キンチョーしたぁ~、のお子様と 熱く語る(酔っ払った)男たち 今宵は「祝酒」に酔いしれましょう たくさんのお祝いありがとうございました。 「魚だぁ~」 本日誠に「上喜元」 味はわからないけれど嬉しそうな未成年 愛玩動物 皆様に喜んでいただいて、本当に良い入魂式となりました。ありがとうございます。 本間さんが本当に嬉しそうに、最後の最後まで「本当におめでとうございます」とおしゃってくださいました。 最後に、次第に載せた一文で、今回は締めたいと思います。 これからも青森太鼓組、気持ちを合わせてやっていきましょう。 本日は青森太鼓組 太鼓入魂式にご参加頂き、誠にありがとうございます。 本日魂入れを致しました太鼓は宝くじ助成金により、 地域の文化・交流の発展の目的で購入したものであります。 できるだけ多くの皆様にこの太鼓に触れていただき、 繋がりを深めていければと思っております。 今後とも、どうぞ宜しくお願い致します。 (写真・熊谷蘭夢) |